短くしてからずっと、これ以上刈れない、というほど刈っていたが、
あまりに後頭部が寒いのでこの冬は3ミリとする。

バリカンを使用してくれる美容院が全てではないと知って何年になるだろうか。

思うようにならず悲しくなった記憶がないのは女を捨てたわけでは決してない。

彼女は勇気を持って刈ってくれるのだ。
ありがたい。

（同じ人はいない）とつくづく思うが、
（頭の形、髪質はみんな違う）と彼女は言う。

（今の仕事が自分に向いているのかわからない）

よくきくフレーズだ。

基準をどこにするかでまるで違う。

基準はいつも自分でありたい。

心穏やかに過ごせる方を選ぶ。

「さっぱりして気持ちいい」
と心が微笑んでいる。

勇気を持って刈ってくれる彼女に感謝する。