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ブログ|2020.09.10
人と話すことが苦手
「日本語が苦手」と彼女は言った。
上手く話すこと
が苦手だからと、人と話すことを辞めて、1人でコツコツ出来る仕事を選んでいた。
その中で、1番楽しかったことは?
と訊くと、
「学生さんと話せた仕事が1番楽しかった」と彼女は自分で言って、驚いていた。
テキパキと端的に、的確に相手に伝えられるようになりたい、と彼女は言った。
たった一度、
「もっと分かりやすく言って」と言われてから、
自分の話し方は、長くて分かりにくいとすっかり思い込んでいた。
しかし、彼女の話し方は、
早すぎず、遅すぎず、絶妙な間をとりながら、癒しすら感じさせる声で、要点だけを的確に優しく私に届けていた。
彼女は全く気付いていない。
ちゃんと話せないと自分のせいにして、人と話すことを苦手にした。
日本語が苦手、と自分のせいにしたら、簡単だよね!?
だって、どうしたら人に伝わるのかは、人それぞれ違うから、分からない。
分からないことをどれだけ考えても分からないから、自分のせいにして取り敢えず納得する。
自分を責めて、人と話す事が嫌いになった。
たった1人に伝わらなかっただけで、
みんなに伝わらないと思い込んでしまった。
ちゃんと話せなくても大丈夫、
ちゃんと話せなくてもいいと自分を許しあげて。
謎の罪悪感を自分のせいにしたら話しは簡単だけど、
でも謎だから、
謎をいくら考えても分からない。
分からないを考えるより、
学生さんと話した時の楽しかった気持ちをしっかり感じて思い出したよね。
自分が楽しいがヒントだよ。
あなたは誰に何を伝えたい?
あなたが伝えたい人に伝えたいことを話すだけいいんだよ。
そしたらそのままのあなたでちゃんと伝わっている事にきっと気付ける。
今日の私みたいにね、
ちゃんと伝わってる。