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ブログ|2021.03.28

それでも人生にイエスと言う

ヴィクトール・エミール・フランクル

 

私は「アンネの日記」を読んだことがない。これからも読まないと決めていた。

 

子供の頃みないようにしていたテレビアニメもある。
「みなしごハッチ」「フランダースの犬」「トムとジェリー」

大人になって2度と観ないと決めた映画は「火垂るの墓」「ハチ公物語」「南極物語」。

 

もうお分かりだろう、人や動物がいじめられたり、死んでしまうのがいやなのだ。
感情移入をしすぎるのか激しい悲しみが押し寄せ不条理に耐えられない。

泣きたい時は(中島みゆき)と決めている。笑いたい時は(エディ・マーフィ)。
その時の自分の気分で決める。
感動の名作や希望に満ちたSF、主人公が死なないハッピーエンドのアメリカ映画を心が喜ぶ。

本の中に、映画の中に生きる意味を問い続けたくさんのヒントを見つけることがでたが決定打のないまま大人になり、私の問いに答えられる人はいない、自分で見つけるしかないと思っていた。

自分の感情をコントロールできず不条理を感じてしまうのは今も変わらないが、これまで避けてきた種類の本に出会う。

もっと早く読んでおけばよかったかと一瞬よぎるが、否絶妙なタイミングに違いない。
自分の苦手意識の中にヒントが隠されていた。

「われわれが人生の意味を問うのではなく、われわれ自身が人生の意味を問われているのであり、答える義務があるのだ。そして、究極的な意味は、われわれの理解を超えており、ただその意味の存在を信じるしかないのだ」

生きる意味だけでなく、死にも意味をみいだす。

「なにを成し遂げたのではなく、どう死ぬか」

死を悪い言葉、悲しい言葉と決めつけて避けてきたことで見つけられなかったパズルが組み合わさっていく。

どう死ぬかに思いを馳せることで悲しみも辛い経験もすべてが肯定され、生まれ、生きていることに感謝し愛を見いだす。

悲しみをしっかり感じきり視点を変える。
どう死んでいったのか。

見たことのない世界を見るために。

 

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