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ブログ|2020.08.04

盗難届

日曜日の朝

 

昨日、家の中に入れ忘れて、

出入口の前に鍵もかけず置いてあった自転車は、

なかった。

 

交番に盗難届を出しに行く。

 

交番には、誰もいない。

 

机の上に電話機が置いてある。

 

「御用の方はこちらにおかけください」

警察署の電話番号が書いてある紙に従い、電話をしてみる。

 

今日は市内で凶悪事件があったとのことで、警察官全員が出払っているという。

 

電話の向こうの警察官は申し訳なさそうに、

 

「今日は無理ですね」

 

月曜日

交番に盗難届を出しに行く。

 

今日は人が座っていたが、警察官ではないみたいだ。

 

おじいさんでは気の毒だか、おじさんとも呼べない定年後嘱託警官のような初老の男性が座っていた。

 

自転車の盗難届けを出しに来たと告げると、

 

「なんだ事件じゃないのか!?」

 

と聞こえてきそうな程面倒そうな対応だ。

それでも出された書類に記入していると、

 

間もなく今度は本物の警察官が戻って来た。

嘱託警察官(知らんけど)
「おい、今朝、白いスポーツタイプの放置自転車あったよなぁ、番号これか?」

 

本物警察官
「ああ、そんな番号だったかなぁ」

 

嘱託警察官(知らんけど)
「見に行ってみますか?」

「あ、はい」

 

交番の斜め前、数メートルのところにあるコンビニの駐車場に自転車はあった。

 

ほぼ目の前だ。

 

嘱託警官と、(知らんけど)しばらく世間話しをした後、
自転車に乗って帰る。

 

結局、盗難届を出すことなく、
自転車は何と1日で戻って来た。

 

お帰りなさい。

 

沢山学ばせて頂きました。

 

めでたし、めでたし。

 

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