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ブログ|2021.01.12
社会的価値観の普通
性的虐待による性と愛の概念に混乱しながら、
生き辛さの根源が子ども時代の性的虐待の経験にあることを理解する。
親の期待に応えられなければ生きられないと思っていた子ども時代。
その経験から「違う」「嫌だ」ということが簡単ではなくなった。
期待されている自分であり続けようとする。
本当の気持ちを心の奥底に押し込めていたために、出し方がわからない。
子供への性的虐待は「魂の殺人」ともいわれ、のちの行きにくさにつながる。
本書より抜粋
ノンフィクション=伝記
と思っていた子どもの頃、本当の話しが知りたくて好んで読んでいたが、伝記のほとんどは功績を成し遂げた偉人ばかりだった。
こんなことが本になるのか、
私のことがしれたらどんな本になってしまうのか。
その主人公たちとどこが違って、非行スレスレで踏ん張れたのか。
すべて「母のため」だった。
4人いる子供たちそれぞれに、
「私が1番」
と思わせた彼女の功績だろう。
自立とは誰にも頼らない
(強い女性)
になることと思っていた。
母を尊敬しながらも、
(母のようにはなりたくない)
と思っていた子どもの頃。
たった1人で子ども4人を育てるなんて到底考えられなかった。
強がらずに弱音を吐いたり、人に頼ったりするには勇気がいる。
人に頼れる力は誰もが持っているわけではないと知る。
「あっち側とこっち側」
私は「ガラスのシャボン玉」の中にずっといた。
人はそれぞれに、
「社会的価値観の普通」と闘っているのだと思う。