若い頃、お金が大嫌いだった。

なぜかって、

人を、変えてしまうから。

 

と、思っていた。

 

19歳の頃、
友人だった子が新しいアパートを借りた。

 

その頃は敷金、礼金もしっかりあり、
19歳が自力で新しいアパートを借りるのは難しかった。

 

その子は真面目な男性にプロポーズをされていて、

その人がお金を出してくれたのだ。

 

指輪ももらっていた。

 

そして彼女は、元々いた彼氏とそのアパートで暮らした。

指輪も売り払って。

 

友達やめた。

 

その彼女の元々の彼氏の口癖が

金の切れ目は縁の切れ目

だった。

 

字には、はじめてしてみたが、
ゴロはいいですね！？

って、そうではなくて、

 

お金は人の心を惑わし、変えてしまうと思っていた。

 

ある意味では今でもそう思ってはいるが、

 

視点が違う。

 

何より今は、

 

お金は大好きだ。

 

その彼女が手にしたお金は、

 

真面目な男性が好きな女性のために、
毎朝4時から働いて稼いだお金だった。

 

真面目な男性は、その女性が違う男と暮らしていることを知っても、
プレゼントをかかせなかった。

 

その頃の私には、まるで理解できることではなかった。

 

私はといえば、
間もなくJAZZ バーを経営することとなり、

男性からプレゼンを頂くチャンスはあったが

受け取ることが出来なかった。

 

いつもお花💐にしてもらっていた。

 

お返しできないほどの現金、

高価な貴金属は一切受け取ることが出来なかった。

 

頂くのは、お花とお米だけ。

 

自分の価値を自分で下げていたと、

今なら分かる。

 

だからといって、その友人をやはり好きにはなれないが、

 

彼女は自分の価値を知っていた。

 

真面目な男性も、受け取ってもらえることに喜びを感じていた。

 

私が勝手にお金のせいにした。

 

お金にきれいも汚いもないのに。

 

心が豊かになるもののために、

お金を使う。

 

沢山の人と出会い教えてもらい学んだ。

 

人が豊かさを運んでくる。

 

豊かさを受け取るか受け取らないか、

自分で選べる。

 

豊かさはいつも心の中に。